PSpice 入門 −付録−
  1. 回路図入力のための前準備
    A.1 プロジェクトの作成
    A.2 ライブラリの追加
  2. 素子・電源の呼び出しと配置
  3. グランド(0V)の呼び出しと配置
  4. トラ技ライブラリの組み込み方
  5. グラフの配色の変え方

A. 回路図入力のための前準備

A.1 プロジェクトの作成

 プロジェクトの作成は,新たに回路図を描くときに一番最初に行う作業です。プロジェクトとは,これから作成する回路図や波形データなどをまとめるファイルです。[File]−[New]−[Project]をクリックし,以下の設定をします。

Name:プロジェクト名を入れます。(英語で)
Create a New Project: Analog or Mixed A/D を選択してください。
Location:プロジェクトを保存するフォルダを指定してください。(日本語のフォルダ名を用いない)
これで[OK]をクリックすると,Create PSpice Project というウインドウが表示されますので,Create a blank project を選択して[OK]をクリックしてください。すると,図A.1 のような画面が表示されます。

図 A.1 回路図ウィンドウの表示(ぼけていてすいません)

A.2 ライブラリの追加

 ライブラリとは素子などの部品が集まったファイルで,そのファイルをあらかじめ呼び出しておかなくては部品が使えません。
 まず,[Place]−[Part]をクリックすると Place Part のウィンドウが表示されます。つぎに[Add Library]をクリックし,analog.olb(主なアナログ素子が含まれているライブラリ) と source.olb(電源が含まれているライブラリ)を選択します。2 つ以上のファイルを同時に選択する場合は,Ctrl キーを押しながらファイルを選択して[開く]をクリックしてください。上記のファイルが表示されていない場合は,c:\Program Files\OrcadLite\Capture\Library\PSpice をファイルの場所に指定してください。これで Part List に部品の一覧が表示され,部品を回路図へ貼り付けることができるようになります。
 なおここでは,analog.olbsource.olb しか追加していませんので,トラ技ライブラリなど必要に応じてライブラリを追加する必要があります。トランジスタは上述の 2 つのライブラリには存在しません。外部から取ってきたライブラリを組み込む方法は後述します。

図 A.2 Part List にライブラリが追加された画面

B. 素子・電源の呼び出しと配置

 A.2 にしたがってライブラリが呼び出されているものとします。[Place]−[Part]をクリックするか,回路図ウィンドウの右側にあるツールバーのうち上から 2 番目にある をクリックして図 A.2 の Place Part のウィンドウを開きます。

 抵抗を呼び出したいのであれば,Part: のテキストボックスに抵抗を意味する R または r を入力してください。すると図 B.1 のようにウィンドウの右下に抵抗の絵が現れます。そして [OK] をクリックしてください。

図 B.1 抵抗が選択された画面

 以下に主な素子のパーツ名を列挙しますので,探すときに パーツ名の先頭から数文字を Part: の部分に入力して探してください。以下はパーツ名を大文字で示していますが,小文字でも構いません。

抵抗R
コイル
(インダクタ)
L
コンデンサ
(キャパシタ)
C
バイポーラ
トランジスタ
Q
直流電源VDC
交流電源VAC

 なお,希望のパーツの配置が終われば,右クリック をして [End Mode] をクリックしてください。そうしなければ,永遠に同じパーツを配置していくはめになります。

C. グランド(0V)の呼び出しと配置 グランドを OV と書くは正しくないですが…

 ウィンドウ上部のメニューから [Place] - [Ground] をクリックするか,回路図ウィンドウの右側にあるツールバーのうち上から 9 番目にある をクリックして図 C.1 の Place Ground のウィンドウを開きます。

図 C.1 Place Ground のウィンドウ

 グランドの入ったライブラリを追加する必要があるので,[Add Library] をクリックして,c:\Program Files\OrcadLite\Capture\Library\PSpice にある source.olb を選択し,[開く] をクリックしてください。source.olb は,A.2 で既に追加したやん!と思われるかもしれませんが,ここでも追加する必要があります。

図 C.1 source.olb を選択したところ

 これでグランドが追加されたので,Place Ground ウィンドウの Symbol: のテキストボックスに 0 と入れるか,リストから直接 0 を選択してください。グランドの記号と 0 が Place Ground ウィンドウの右下部分に表示されます。そして,[OK} をクリックしてください。すると,回路図ウィンドウにグランドが配置されます。

 なお,グランドの配置が終われば,右クリック をして [End Mode] をクリックしてください。そうしなければ,永遠にグランドを配置していくはめになります。

D. トラ技ライブラリの組み込み方

 ここではバージョンが 9.2 Light Edition を前提として説明しています。バージョン 10.0 では方法が少し異なるらしいです。

 トラ技ライブラリとは,『トランジスタ技術』という雑誌のオリジナルのライブラリです。これは,CQ出版社 トランジスタ技術 のダウンロードのページへ行き,2002 年 5 月号 特集*初めての回路シミュレーション のところから TR0205A.LZH というファイルをダウンロードできます。この中に必要なファイルが入っています。

 まず圧縮したファイルを解凍します。すると LIB というフォルダが生成されてその中にある toragi.lib, toragi.olb という 2 つのファイルを c:\Program Files\OrcadLite\Capture\Library\PSpice にコピーして下さい。そして付録 A.2 のようにして toragi.olb を追加してください。(もちろん解凍先を直接指定してライブラリを加えることもできます)

 以上でトラ技ライブラリの部品を回路図ウィンドウで使えるようになりますが,PSpice のシミュレーションではまだ使えません。シミュレーション用のライブラリを追加する必要があるからです。この方法を記述します。

 [PSpice] - [New Simulation Settings] or [Edit Simulation Settings] をクリックします。すると Simulation Settings というウィンドウが開くので,[Libraries] というタブをクリックし,真ん中中央に [Browse] というボタンがあるのでクリックし,先ほどのフォルダにコピーした toragi.lib を指定します。そして [Add as Global] のボタンをクリックします。真ん中の Library files というテキストボックスに C:\ ...... \toragi.lib* が追加されたらこれで完了です。元々存在する nom.lib* の上に追加されるはずです。

E. グラフの配色の変え方

 デフォルト(そのままの)の設定では,PSpice を実行した結果のグラフが非常に見にくいと感じる場合があります。

図 E.1 PSpice のデフォルト設定での実行結果

 その場合は,グラフの配色を変更することができます。メモ帳などで c:\Program Files\OrcadLite\PSpice フォルダにある PSpice.ini を開いてください。ファイルを選択するウィンドウで気をつけることは,ファイルの種類(T):すべてのファイル にすることと,PSpice のファイルが 3つ存在するので間違えて選択しないことです。ファイルの先頭が大文字である PSpice を選択してください。全ての拡張子(ファイル名の “.”以下の 3文字)が表示されている場合は問題なく選択できるはずです。

図 E.2 PSpice.ini をメモ帳で開くところ

  PSpice.ini を開き,[PROBE DISPLAY COLORS] の部分にカーソルを移動させてください。ここでは,背景:白,軸:黒,1本目のグラフ:青,3本目のグラフ:緑に設定します。[PROBE DISPLAY COLORS] 以下の部分を,下記のように書き換えて上書き保存をしてください。

BACKGROUND=BRIGHTWHITE
FOREGROUND=BLACK
TRACE_1=BRIGHTBLUE
TRACE_3=BRIGHTGREEN

 この設定で PSpice を実行すると以下のような配色になります。

図 E.3 配色を変更した PSpice の実行画面


PSpice 入門のトップへ戻る

新居サポートページのトップへ戻る